健康管理のために自分の体にある「ツボ」を押さえるという方法があります。
ツボを押さえる方法にはいくつかのやり方があり、ツボ押し用の棒を用いたり、踏み竹を用いたり、あるいは自分以外の誰かに押してもらうという方法があります。一番手っ取り早い方法が自分の手で押さえるという方法だと思います。
本日は手の親指でツボを押さえる際のちょっとしたコツをお教えします。
親指は手の指の中で最も太く短く、押す力をかけやすい特徴があり、ツボ押しに適しています。ツボを押す際は、不快な痛みがなく、気持ちいいと感じる程度の強さで抑えることが望ましいのですが、一人一人の「ちょうどいい強さ」は異なります。そのため、押す強さを加減しなければなりません。
私達あん摩マッサージ指圧師が親指を用いて治療をする際は、患者さん一人一人に適した強さで押すことを心がけており、強さのコントロールをする際には「指の当て方」を工夫しています。
例えば1枚目と二枚目の写真のように、指を立てて抑えると、親指の力をより強くツボに伝えることができ、尖った刺激を与えることができます。
写真1
写真2
この押し方は爪が長い方は爪先がツボに当たって痕が残ったり、不要な痛みを起こしたりする場合があるので、強く押しすぎないようにしてください。
次に、3枚目の写真のように、指の腹の部分を使って抑えると、先ほど紹介した押し方よりも柔らかい刺激を与えることができます。
写真3
こちらは、あまり強くツボを押さえると痛くて嫌な感じが出やすい方におすすめな押し方です。
以上、簡単にではありますが、親指でツボを押さえる際のちょっとしたコツでした。皆様の参考になれば幸いです。
本日のトリビアは教員の湯島彰良が担当しました。