今回のトリビアは教員の湯島彰良が担当します。
以前、顔の色艶や髪の毛の状態に体の状態が現れるというお話をしました。
今日はそれに関連するお話です。
写真は木の幹に生えていた苔の写真です。
川沿いの日当たりのやや悪いところに生えていた木で、木の根元の地面を触ると湿ってひんやりしている状態でした。
湿り気のあるところに苔は生えやすいというのがわかるかと思います。
さて、皆さんは人の体にも苔が生えている場所があるのをご存知でしょうか。
鏡の前で舌を出すと、舌の上に白や灰色がかったものが乗っているかと思います。
それを舌苔(ぜったい)と呼びます。
もちろん、木に生えるような苔が舌にも生えているわけではなく、苔に似ているからそう呼ばれているだけです。
舌の上に生えた苔「舌苔」ですが、こちらも木に生えた苔と同じ様に、体の中の湿り気具合(水分の量)で様子が変わります。
単純に、余分な水分が多いと苔は厚くなると東洋医学では考えられています。
例えば今年の夏、ビールやジュースで余分な水分を取りすぎてはいなかったでしょうか。
例えば前日、飲みすぎや食べすぎてはいなかったでしょうか。
舌苔の状態を毎朝確認してみると、自分の体調が見えて面白いかもしれません。