今回のトリビアは教員のツボ次郎が担当します。
みなさん、「治未病」という言葉を聞いたことはありますか?
「治未病」=未だ病まざるを治す
この考え方は東洋医学において重要な概念です。
健康とはどのような状態を思い浮かべますか?
「一般的には病気がなければ健康、健康でなければ病気」というイメージでしょうか?
東洋医学では
「健康の程度には高い状態から低い状態まで幅があって、それがさらに低下すると病気の状態に至る」と考えます。
「治未病」はこの健康の高い状態から低い状態の時点から治療を行うという考え方になります。
そのため、東洋医学を用いて治療を行う鍼灸では「病院を受診するほどではないけど調子が悪い」「今は体調が良いのだけど調子が悪くならないように治療を受けておこう」などといった形でご利用される患者様も多いです。
最近では東洋医学がTVで特集を組まれることも多くなり、本校附属鍼灸治療院でも鍼灸が予防という目的で利用できると知りご来院いただけている患者様が多く、少しずつではありますが皆様に知っていただけているように感じています。
まだまだ知られていない東洋医学や鍼灸ですが、これからもより多くの方に知っていただけるよう頑張りたいと思います。