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トリビア

皮膚の感覚受容器について

今回のトリビアは教員のはり太が担当いたします。

 

最近は、めっきりと肌寒い季節になってきました。

この肌寒いという感覚には皮膚にある冷たさを感じる温度センサー(受容器)が働いています。

その他にも、皮膚には温熱や触圧、痛みなどいろいろなセンサーがあります。

鍼やお灸、あん摩マッサージ指圧はこれらのセンサーを効果的に刺激しているとも考えられます。

 

さて、今年の10月4日にノーベル賞の医学・生理学賞が発表になりました。

温度を感じる受容体や触圧を感じる受容体の仕組みについて研究されてきたジュリアス氏とパタプティアン氏が受賞しました。

温度を感じる受容体については、43度以上で反応するタイプや52度以上で反応するタイプ、28度以下で反応するタイプなどかなり細かくわかってきました。

これは異なる温度に反応する温度受容体TRPチャネルが存在することを示しています。

 

ところで、お灸には皮膚に直接もぐさを置く方法や生姜やにんにく等を間に挟む方法や、皮膚を輻射熱などで温める方法や、艾を使わないお灸もあります。

 

今後、お灸のような温刺激の効果がより詳細にわかってくることを期待しています。