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トリビア

西洋医学と異なる観点で治療を行う東洋医学

今回のトリビアは教員の湯島彰良が担当します。

 

新型コロナウイルス感染症が蔓延し、大変なことになっておりますね。医療現場の最前線で活躍されている医療従事者の皆様には心より感謝申し上げます。現在はその感染者数もさることながら、感染後の後遺症も問題になっております。

新型コロナウイルスの後遺症は「Long COVID」や「post COVID-19 condition」と呼ばれ、新型コロナウイルス感染症を患った後、今も息切れや全身倦怠感、体の痛み、ブレインフォグ、月経不順などの症状に悩まされている方々がいます。これらの症状については、対症療法しか治療法がないのが現状です。

そうした昨今の現状に合わせて、東洋医学の分野でもどうにか根本的な治療ができないかと、鍼灸にゆかりのある大学や治療院の先生方が新型コロナウイルス感染症の後遺症(Long COVID)に悩む方々の治療にあたられています。

東洋医学は西洋医学と異なる観点から患者さん一人一人の体質に合わせて鍼や灸、漢方薬、使用するツボを選んで治療を行います。西洋医学では原因不明とされる病気であっても、治療ができる場合があります。

Long COVIDに対する鍼灸治療の結果報告もされるようになってきており、カナダ東部においては、Long COVID患者85症例を対象に鍼灸治療が行われ、結果は85例中、臨床的に治癒したのは72例であり、効果がなかったのは13例であったことが報告されています。

まだまだ医学的にLong COVIDに対する鍼灸治療の効果を決定付けることはできていませんが、我々あはき師も新型コロナウイルス感染症に負けずに患者さんと向き合っております。

 

本記事を作成するにあたり、『Journal of Gynecology & Reproductive MedicineJ Gynecol Reprod Med, 2022 Volume 6 Issue 3』より、【The Effectiveness of Acupuncture in The Treatment of Post COVID-19 Condition: A Retrospective Study】(著者:Xiangping Peng, L. Ac, Ph.D. ,M.Sc, Acuenergie Clinic (Canada))の内容をwww.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳し、一部使用させていただきました。