今回のトリビアは教員の湯島彰良が担当します。
梅雨真っ盛りですね。本校の附属治療院近くの田上台からの景色も、雨の日は有り余る湿気により霧がかかることもしばしばです。
さて、話は変わりますが、皆さんは寝不足のときや気分がストレスや悩みごとがあるとき、集中力が落ちたり、いつもより物忘れが増えたり、思うように考えがまとまらなかったりすることはないでしょうか。
このような集中力や認知機能の低下、思考の鈍さ、混乱感、注意力の乱れ、情報処理の遅れなどの症状を、頭(脳)に霧やモヤがかかったような状態であることから、「ブレインフォグ(Brain Fog)」と言います。
実際に今まで出会った患者さんの中で、やっかいな悩み事や日常的なストレスを感じていたり、寝不足だったりして、前述のような症状と「頭の中がもやもやして気になる」といったことを訴える方がいらっしゃいます。
そのような患者さんへの治療は、まず悩み事やストレスに感じていることについて、思い思いの言葉で話していただき、それに耳を傾けること、そして心身のバランスを整えるために頭のツボだけでなく、手足や背中、お腹等全身のツボを使ってはり・きゅう・あん摩。マッサージ・指圧を行います。
今までの治療の経験から、ブレインフォグの症状については、頭のツボが特に有効であると感じています。頭のツボの中でも、頭の頂点や、おでこから前髪の生え際の辺りまでのツボがオススメです。
自分でできるあん摩・マッサージとしては、手の指先の腹を頭の皮膚にピッタリとつけて、優しく小さい円を描くようにして、揉んであげると良いでしょう。髪の毛が生えている部分は、髪の根元から指を髪の間に差し入れると、指が髪の上で滑らず、しっかり頭皮を捉えて揉むことが出来るので、より揉みやすくなります。是非お試しください。